掃除機496方式(英語名:HAL496 Systems)による英語などの学習方法を提唱するブログです。英文に関して、解説・対訳などの掲載を中心としています。訳し方は、そのときの状況によるので、直訳っぽいのもあったりします。転載及び2次使用可。(C) no rights reserved / aucun droits réservés / keine Rechte vorbehalten / 著作権全面放棄

3.11.2008

When I Was Sixteen(註釈)

When I Was Sixteen

 

We all live in suspense, from day to day, from hour to hour, in other words, we are the hero of our own story.

we all: 私たちはみな:allweの同格。

live: 生きる;暮らす;生活する

suspense: (結果がどうなるかわからない、情報を早く知りたいなどのための)不安、気がかり、懸念;(小説・劇・映画などでの)サスペンス《先がどうなるかという緊張感・興奮》:(精神的な)どっちつかずの状態、あやふやな気持ち/あとでwe are the hero of our own story(私たちは自分自身の物語の主人公なのです)と言い換えていることから意味を確定する。すると、in suspenseは「緊張感の中で」あるいは「先の見えない緊張感の中で」くらいの意味になるのではないだろうか。

from day to day:〔物事の変化が〕日ごとに、一日一日と=day by day:〔将来を考慮せず〕その日その日で

from hour to hour: 1時間ごとに

in other words : 言い換えれば;換言すれば

the hero :〔勇敢な行為をした〕英雄、豪傑:〔映画や文学作品の男性の〕主人公▼この意味では hero は男性にしか使えない。cf. heroine

our own story : 私たち自身の物語

 

Mary McCarthy

Mary (Therese) McCarthy: 1912-89)メアリー=マッカーシー。米国の小説家・批評家;The Group (1963)▼代表作『グループ』は映画化もされたが、日本ではあまり評価されていないようだ。著作は主に早川書房から出版されたが、早川書房から出版されたがゆえに日本での評価が低いのかとも思ったが、日本では売れないと判断されたから、早川書房くらいの出版社でも獲得できる金額の翻訳権料となったのかもしれない。

 

0.1

At the very moment {when we are living our mundane everyday lives}, time in another dimension is flowing slowly and steadily onward.

very : adj. まさに;まさにその…;〈強調〉まさに;まさしく;…でも;…だけでも▼名詞の前にあるので形容詞。cf. Your very presence is enough. あなたがいてくれるだけで十分。

moment : 瞬間

At the very moment when …: …であるまさにその瞬間に▼whenは関係副詞。

mundane …: 平凡な;ありふれた;日常の

everyday …:毎日の;日常の;普段の▼副詞は every day。ありふれた、平凡な

lives : a life(人生;生活;暮らし)の複数形。

we are living our mundane everyday lives : 私たちはありふれた平凡な生活を送っている。▼to live は目的語を取らない自動詞だが、to live a happy life(幸せな人生を過ごす)などのようにlifeの前に形容詞を伴うのは可能。to live(生きる)とa life(人生)は派生語の関係にあるので、この場合のlivesはとくに同族目的語という。

another: 別の;もうひとつの

dimension : 次元▼発音はdiménʃndaiménʃnの両方がある。

time in another dimension : 別の次元における時間

flowing < to flow : 流れる

slowly : ゆっくりと

steadily : 着実に

onward : 前方へ;進んで;先へ▼副詞のonよりも意味が強い。

 

Whether or not we feel this other time in some corner of our hearts makes all the difference.

feel : 感じる

Whether or not :…かどうか;いずれにせよ;どっちみち;必ず

Whether or not we feel : ……私たちが感じようと感じまいと(Whether or notは譲歩の副詞節を導く)▼

this other time = the time in another dimension {which is flowing slowly and steadily onward}.

この別の時間=ゆっくりと着実に前に流れている、別の次元の時間

some : ある…

corner : 角(かど);隅(すみ);片隅(かたすみ)

hearts : 心;心臓

all the …: すべての…

difference : 違い;差異;相違;相違点

all the difference : 違い全体;差異全体→差異そのもの

to make a difference :違いを生じる;相違をもたらす;影響を及ぼす;重要である;効果がある

to make all the difference : 大違いである;状況を一変させる;大変効果がある;〔主語のおかげで〕見違えるようになる

Whether or not we feel, …feelの直後にカンマ(,)が打ってあると、Whether or not S’ V’, S V….となり、Whether or not we feelが副詞節で、 this other time in some corner of our hearts makes all the difference.が主節となる。ここではカンマ(,)が打ってないし、副詞節が短い場合はWhether we feel or not, ….などとなるのが普通。となると、副詞節だけの文だと考えられなくもない。しかし、それは意味が通らないし、教科書に載る英文としては不自然なので、Whether or not S’ V’, S V….ではないかと思うのだが。以下に、2つに分けて訳例を示す。

Whether or not we feel, this other time in some corner of our hearts makes all the difference.

われわれが感じようと感じまいと、われわれの心のとある片隅にあるこうした別の時間は違い全体を作るのである。

Whether or not we feel this other time in some corner of our hearts makes all the difference.

われわれの心のとある片隅にあるこうした別の時間は違い全体を作るということをわれわれが感じようが感じまいがいずれにせよ。

▼どっちが正しいのかわからなくなった。

 

0.2

Hoshino Michio (1952-1996) was a famous nature photographer.

Hoshino Michio : 星野道夫。1952千葉県市川市に生まれる。1976年慶応義塾大学経済学部卒業。1978年アラスカ大学野生動物管理学部にて4年間学ぶ。19968月、ロシア・カムチャッカ半島クリル湖畔で熊に襲われ、死去。代表的な写真集『グリズリー』『ムース』など。第3回アニマ賞受賞。National Geographic Magazineなどで作品を発表。

famous : 有名な;著名な

nature : 自然

photographer : 写真家;カメラマン▼fətɑ́grəfə(r)と、第2音節に強勢(stress)がある。

 

He spent many years in Alaska.

spent < to spend: 過ごす;費やすspend-spent-spent

Alaska : アラスカ

 

Here he looks back on his first journey to North America.

look back on : 回想する;振り返る;追想する

journey : 旅;(通常陸上の比較的長い)旅行▼目的地への長距離の旅行で「長期にわたり骨の折れるもの」という含みがある。

North America : 北アメリカ

 

1.1

I went to America for the first time when I was sixteen.

went < to go cf. go-went-gone

for the first time : 初めて;最初に

 

Nowadays many young people go abroad: things have changed a lot since I was a boy.

nowadays : 最近では;このごろは;近ごろ= these days

many young people : 多くの若い人々が→多くの若者が→若者が大勢

abroad : 外国へ;海外に;外国で;海外で

go abroad : 海外へ行く

a thing : 事物;物事;物;物体

things : 状況;事情;事態

to change : 変わる;変化する

have changed : 変化してしまっている;変わってしまっている

a lot : 大いに;すこぶる;たいへん;たいそう

since : …以来

 

To me, America was a strange, far-away land.

to me : 私にとって

strange : 未知の;見知らぬ;奇妙な

far-away : 遠く離れた

a land : 土地;国;陸

 

However, I had a dream 1{to cross the ocean by ship} and 2{to hitchhike across America}.

however : しかしながら

a dream :

to cross : …を横切る;…を横断する

the ocean : 大洋;大海原▼ここでははじめから特定のものを示す定冠詞theがついており、日本からアメリカ合衆国へは太平洋を渡るのに決まっているので「太平洋」と訳してもよいというか、訳すべき。

by ship: 船で[に乗って];海路で;船便で

to hitchhike : ヒッチハイクする

across …: …を横切って;~を横断して;~の向こう側に[へ・で];~を越えて;~を渡って

 

1.2

In high school, I got part-time jobs to save money.

high school : 高校;高等学校▼

got <>手に入れる;獲得する

part-time : パートタイムの、非常勤の、定時制の

job(s) : 仕事;職;勤め口

part-time job(s) : アルバイト;パート(タイム)の仕事;内職;非常勤の仕事▼アルバイトArbeitはドイツ語で「仕事、労働」のこと。英語のworkに相当する。

to get part-time jobs : アルバイトに就く;パートの仕事に就く

to save : 貯金する;貯める;倹約する;確保しておく▼ときおり、お金を貯めるのか、節約するのか、どんなに考えてもはっきりしない文があるが、そのときには節約するとやっておくのが無難。

money : お金;金銭

to save money : 貯金する;お金を貯める▼「お金を貯金する」としてはいけない。「貯金」そのものが「金を貯めること」だから。

 

My father became interested in my plan and gave me money for the trip.

to be interested in …: …に興味がある;…に興味を抱いている

became < to become cf. become-became-become

to become interested in …: …に興味を抱く;…に興味を持つ

plan : 計画

gave < to give cf. give-gave-given

to give OI OD : OIODを与える

money for the trip: 旅行のための資金

 

It was a difficult decision for my father.

a decision : 決断;決心

 

For one thing, he was an office worker and it was a large amount of money for him.

for one thing , ….(for another (thing)) : ひとつには…(だから)であり、(もうひとつには…だからである)▼理由を述べるのに用いる。

an office worker : サラリーマン;会社員;勤め人;事務員;職員

amount : 量;(金)額

a large amount of …: 巨額の;多額の;大量の

a large amount of money : 莫大な額のお金;莫大な金額≒much money

 

For another, people would tell him not to allow his son to go on such an adventure.

for another : もうひとつには…からである

would : よく…したものだった▼過去の習慣・修正。

tell somebody not to do : 人に…しないように言う;人に…しないように命じる

to allow somebody to do : 人が…することを許す;人に…させておく;人が……するのにまかせる

go on …: …しに出かける▼以下の用例を参照せよ

---

go on a journey :  旅に出る

go on a hike : ハイキングに行く

go on a walk : 散歩に出る

go on a demo : デモに行く

go on a visit : 訪問に行く

---

go for a drive :ドライブに出かける

go for a walk : 散歩に出かける

go for a swim : 泳ぎに出かける

---

such …: そのような…;そんな…

an adventure : 冒険

 

Foreign lands were so far away for us in those days; how could a boy ever hope to make it home safely?

foreign : 外国の;対外関係の:異質の;無関係の;なじまない;見知らぬ

land(s) : 陸地;土地;国

so : それほど;とても

far away : 遠く離れて

in those days : その当時;あのころは≠these days(このごろは;近頃は)

how : いかにして;どのようにして

ever : いったい;そもそも

hope to do : …することを望む

to make it to …: (首尾よく)…までたどり着く

home : 自宅へ

safely : 安全に

 

2.1

I left Yokohama in the summer of 1968.

left < to leave cf. leave-left-left

to leave …: …を出発する;…を立ち去る

in the summer of 1968 : 1968年の夏に

 

The ocean was so blue and so large.

the ocean : 大洋;大海原;(ここでは)太平洋

so : とても= very

blue : 青い

large : 大きい▼「Lサイズ」のLlargeの頭文字。

 

At night the stars looked very close.

at night :

the stars :

to look C : Cであるように見える;Cのようだ

close : 接近した;ごく近い▼発音に注意。/klous/で、「閉じる」の意味の動詞to close/klouz/

 

I felt both O1the shortness of human life and O2the vastness of human imagination.

felt < to feel cf. feel-felt-felt

to feel …: …を感じる

both O1 and O2 : O1O2の両方

the shortness : 短さ< short(短い)

human : 人間の

life : 人生

the vastness : 広大さ;莫大さ

imagination : 想像力< to imagine(想像する)

 

Two weeks later, I saw the city of Los Angeles on the horizon.

later : …後

two weeks later : 2週間後

saw < to see cf. see-saw-seen

Los Angeles : ロサンゼルス

the city of Los Angeles : ロサンゼルスという都市

of --- : ---という…▼ここのofは「同格のof」というもの。同格のofがどうかを確かめる方法のひとつに、ofof ---を省略しても意味が変わらないかどうかを考えるというものがある(ただしいろいろと例外あり)。

I saw the city of Los Angeles on the horizon.

水平線上にロサンゼルスという都市が見えた。(〇)

I saw the city on the horizon.

水平線上にその都市が見えた。(〇)

I saw Los Angeles on the horizon.

水平線上にロサンゼルスが見えた。(〇)

the horizon : 水平線;地平線▼skylineだと、空を背景とした輪郭という意味での「地平線」の意味。

on the horizon : 水平線上に;地平線上に

 

I arrived in America with nothing but a backpack.

to arrive in …: …に到着する▼国名などの面積の広いところに到着するときにはinを用い、狭い場所に到着するときにはatを用いる。

nothing but …: …だけ;…にすぎない= onlybutは「…を除いて」の意味の前置詞。

a backpack : リュックサック;バックパック;背嚢(はいのう)▼リュックサックはドイツ語のRucksackに由来するが、原音に近い読みは「ルックザック」。

with nothing but a backpack : 怒涛の直訳をすると、「バックパックを除いては何も身につけずに」となる。そこから、「バックパックだけを身につけて」となる。

 

It was filled with my few things: a tent, a sleeping bag, a small cooking stove, and maps.

It = a backpack

to fill A with B: BAを満たす:一杯にするcf. He filled the glass with water.(彼はそのグラスに水をいっぱいついだ)→ The glass was filled with water.(そのグラスは水が一杯につがれていた)

few: いくらかの、少しの、多少の▼fewだけなら「(ないことに焦点を当てて)ほとんどない」、a few なら「(在ることに焦点を当てて)いくらかの」と説明されるが、ここでは、a の代わりにmyがついているので、後者の意味であろう。cf. He had few friends.(彼には友だちはほとんどいなかった)He had a few friends.(彼には友だちが少しはいた)

colon (:) : コロン。ここでは説明句を導く。機械的に訳す場合には「すなわち」とする。

a tent : テント

a sleeping bag : 寝袋;シュラフ;シュラフザック▼シュラフ・シュラフザックはドイツ語Schlafsack(シュラフザック)から。登山用語。また、a sleeping bagsleepingは動名詞で、「眠るための」の意味。

a stove : (暖房用)ストーブ;(調理用)コンロ;レンジ

a cooking stove : 調理用コンロ▼登山用らしいので、レンジではなく、コンロ。は、動名詞で、「調理するための」の意味。

map(s) : 地図

 

2.2

The port was a long way from the city.

a port :

a way : 道のり;距離

a long way : cf. The White House is a long way from here.(ホワイトハウスはここからずっと遠く離れている)

 

It was dark, and I had no place to stay for the night.

it : 漠然と「天候」「時刻」「距離」「明暗」を表す。「それ」とは訳さない。

dark : 暗い;闇の;日が暮れて

It was dark : 「あたりは暗かった」でもいいし、「日が暮れていた」でもよいと思う。

a place : 場所

to stay : 滞在する;泊めてもらう;泊まる

for  …: …の間

to have a place to stay : 泊まる場所がある。

to have no place to stay : 泊まる場所がまったくない。

 

I had no plan; Sdeciding which way to go was like throwing dice.

a plan : 計画

I had no plan : 私には計画がまったくなかった

deciding < to decide : 決心する;決意する

deciding : 決心すること;決意すること▼動名詞。

which way to go  : どちらの道に進むべきか(ということ);どちらの方向に進むべきか(ということ)

deciding which way to go : どちらの道を行くべきかということを決めることどちらへ行くか決めること

like : …に似た;…に似ている;…のような

throwing < to throw : …を投げる;(サイコロ)を振る

throwing : 投げること▼throwingは動名詞で、前置詞likeの目的語部分を構成する。

dice : noun plural名詞、複数形サイコロ;賽(さい)singular単数形a dieであったり、ときにはdiceであったりするが、本来はa die。ユリウス=カエサル(ジュリアス=シーザー)がルビコン川を渡るときに言ったとされる「賽は投げられた」は英語では、The die is cast.で、ラテン語だとJacta alea est.(ヤクタ=アーレア=エスト)である。

throwing dice : サイコロを投げること

 

I knew no one in Los Angeles.

knew < to know : …を知っているcf. know-knew-known

one : pronoun(代名詞)人;物

no one : だれも…ない;ひとりも…ない

I knew someome. : 私はある人を知っていた。

I knew somebody. : 私はある人を知っていた。▼-bodyはイギリス英語。

I don’t know anyone. : 私はだれも知らなかった。

I don’t know anybody. : 私はだれも知らなかった。

I knew nobody. : 私はだれも知らなかった。

I knew no one : 私はだれも知らなかった。→知っている人はだれもいなかった。▼none(だれも…ない;何も…ない;ひとつも…ない;どれも…ない;どれひとつのして…ない)という語もあるが、(×)I know none.とはいえず、I know none of them.のような使い方がふつう。ちなみに、noneは単数扱いのときもあれば、複数扱いのときもある。

Los Angeles : ロサンゼルス▼L.A.と略すことはあっても、Losと略すことはない。Losはスペイン語の定冠詞(英語でいうとtheに相当するもの)。だから、外国語を知っている人にとっては、「三浦和義のロス疑惑」というときの「ロス」は相当に耳障りなことばである。

 

No one in the world even knew where I was, but I felt no fear at all.

no one : だれも…ない;ひとりも…ない

in the world : 世界で

even : …さえも;…でさえ;…ですら;(たとえ)…でも

knew < to know : …を知っているcf. know-knew-known

No one in the world even knew : 世界でだれも…を知りさえしなかった。

where I was : 私がどこにいるのか(ということ)▼名詞節で、knewの目的語。

felt < to feel : …と感じる;…を感じるcf. feel-felt-felt

fear : 恐怖;怖れ;不安;心配

noat all : 全然…ない;まったく…ない

 

I just wanted to shout for joy at my new freedom.

just : ただ;ただ…だけ;とにかく

to want to do : …したい;…したいと思う

wanted to do : …したかった;…したいと思った

to shout : 叫ぶ

joy : 喜び;歓喜

to shout for joy : うれしくて大声を出す;歓呼する;歓声を上げる;喜びのあまり大声を上げる▼forは原因・理由を示し、pity(憐れみ)、grief(深い悲しみ)、sorrow(悲しみ)などの感情を表す名詞とともによく用いられる。

freedom : 自由▼基本的にlibertyは「…する自由」を、freedomは「…からの自由」を示す。

joy at my new freedom : 新しい自由が原因の喜び▼ここでのatは、感情の原因を示すもの。He was surprised at the news.1(彼はその知らせに驚いた)のatと同じ。

 

2.3

A few days later I arrived at the Grand Canyon.

a few days later : 数日後

to arrive at …: …に到着する;…に着く;…に到く

the Grand Canyon : グランド=キャニオン▼米国アリゾナ(Arizona)州西北部のコロラド(Colorado)河流域の大峡谷(だいきょうこく)。

 

I was amazed at the vastness of nature.

to be amazed at …: …にびっくりする;…にあっけに取られる;…に感心する;…に舌を巻く;…に目を見張る;…にあきれる= to be surprised at

the vastness : 広大さ;莫大さcf. vast : adjective(形容詞)広大な;非常に広い;広漠とした;巨大な:膨大な;莫大な;巨額の

nature : 自然

 

For the first time, I slept in a small tent in the wilderness.

for the first time : 初めて;最初に

slept < to sleep : 眠るcf. sleep-slept-slept

a tent : テント

the wilderness : 荒野;荒れ地(荒地とも);荒れ野(曠野とも);だだ広いところ

in a small tent in the wilderness : 最初のinは「…の中で」の意味で、後ろのinは広い場所の前につけるin

For the first time, I slept in a small tent in the wilderness.

 

That experience gave me an idea and, several years later, it led me to Alaska.

an experience : 経験

gave < to give OI OD : OIODを与える

an idea : 考え;思いつき;アイデア;観念;着想

several years later : 数年後

it = the idea {which that experience gave me}(この経験が私に与えた着想)

led < to lead : 導くcf. lead-led-led

led < to lead O to …: Oを…へと導く;Oを…へと連れて行くcf. This road leads you to the park.(この道路はあなたを公園へと導いた→この道路を行けば公園に行けます)▼…, it led me to Alaska.は直訳すれば「その着想が私をアラスカへと導いた」となるが、自然な日本語にする場合は、主語のit (= the idea)を原因・理由とし、あとを結果として訳すなどの方法がある。例:着想のせいで、私はアラスカへと赴いた。▼S leads O to ….とあれば、「S」は「原因・理由」を示し、「O to …. 」は「結果」を示すので、訳せなくてもよいから、そうした構造を把握していれば、難関大学のややこしい英文はだいたい処理できる。

Alaska : アラスカ

 

3.1

I traveled by Greyhound bus to the South.

to travel : 旅する;旅行する;移動する

by …: …によって

Greyhound :グレーハウンド=バス(会社名)▼米国最大の路線バス会社(創業1914)。1921年製造のバスが灰色で車体が長かったためのあだ名から。▼a greyhoundは、鋭い視力と速い足で知られ、細長い体で走るのが速い、犬競争に使われる古代からの犬。元来は狩猟用で、現在は多く競争用。エジプト原産。▼「灰色」はイギリス綴りではgreyで、アメリカ綴りではgrayGreyhound (〇)はもともとは犬の品種名なので、アメリカだからといってGrayhound (×)となるわけではない。

Greyhound bus : グレーハウンド=バス

the South : 南部地方▼ここでは、アメリカ合衆国の南部地方のこと。

 

S1Atlanta, S2Nashville, and S3New Orleans impressed me deeply.

Atlanta : アトランタ:米国ジョージア(Georgia)州の北西部の都市で州都。マーガレット=ミッチェルMargaret Mitchel小説『風とともに去りぬ』Gone with the Windの舞台。

Nashville : ナッシュビル:米国テネシーTenessee州中部の都市で州都。;南北戦争の激戦地(1864)

New Orleans : ニューオーリンズ:米国ルイジアナLouisiana州南東部ミシシッピMississippi河に臨む港市;全米第2位の貿易港;1815年英軍がアンドリュー=ジャクソンAndrew Jackson指揮の米軍に敗れた地;ジャズ発祥の地

impress : 感銘を与える;(強く)印象を与える

deeply : 深く

 

There was a certain smell around every bus station: a smell of restrooms, shoe polish, hot dogs, and hamburgers. 

There was …: …があった;…が存在した

certain : ある…;特定の…;いくぶんかの▼certainには形容詞として「確かだ」という意味もあるが、中堅大学で出題され、限定用法(名詞の前に置くやつ)だと「ある特定の…」でしかないと考えてよい。一方、難関大学となると、同じ意味では、specificなどが用いられる。

smell : 臭い;匂い;香り;悪臭

around …: …の周囲に

bus station : バスターミナル;バス停;バス停留所;バス乗り場;バス発着所

around every bus station : どのバスターミナルの周囲でも

restroom(s) : 化粧室、洗面所、お手洗い▼restは休憩で、roomは部屋で、a rest roomには文字通り「休憩室」の意味もなくはないが、米国ではトイレのこと。a restroom1語になった場合はほぼトイレのこと。

shoe polish : 靴墨、靴磨きのクリーム

 hot dog(s) : ホットドッグ▼ソーセージは豚肉から作るが、マクドナルド登場以前のアメリカ合衆国では、牛肉よりも豚肉中心の食生活であった。これは、ドイツ系移民が多いせいだろう。

hamburger(s) : ハンバーガー▼つづりが憶えられない場合は、ドイツの都市ハンブルグに由来するということを知っていれば、auの位置を間違えなくなる。

 

I am always filled with nostalgia for America when I remember that smell.

to fill A with B : BAを満たす;一杯にする

S is filled with B : SBで満たされている;SBで一杯である

nostalgia for …: …に対する郷愁;…に対するノスタルジア▼「郷愁1他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。ノスタルジア。「故国へのを覚える」「にかられる」2過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち。「古き良き時代への

to remember …: …を思い出す;…を忘れない

smell : におい

 

3.2

While I was hitchhiking in Canada, I was picked up by a family and traveled with them for ten long days.

While S’ is doing …, S V …: S’が…している間に▼なお、大学入試でwhileが出てきたら、ほとんどは譲歩で、「…なのに;…だけれども;だが一方」の意味。

to hitchhike : ヒッチハイクする

Canada : カナダ;加奈陀▼加国、加連邦とも。

to picked O up : …を(手でつまんで)拾い上げる;(途中で)〔人・貨物〕を車に乗せる[乗せて行く]cf. I’ll pick you up at seven.7時に(車で)迎えに行くよ)

to be picked up by : …によって車に乗せてもらう

by a family : ある家族によって

traveled : 旅する;旅行する;移動する

with them : 彼らとともに

for ten days : 10日間

for ten long days : 10日もの長きに亙(わた)って

 

I felt that I was part of that family.

felt < to feel : 感じるcf. feel-felt-felt

part: 一部分▼いっそのこと「家族の一員」としてもよいと思う。a part ofは「…の一部;…の一環」で、to be part ofは「…の不可欠な要素である;…に一枚かんでいる」

 

Years later, the mother told me, “When we first saw you on the road, we drove right on by.

years later : 数年後

the mother : 特定のものを示す定冠詞がついているので、件(くだん)の家族の母親のこと。

told < to tell : 言う;告げるcf. tell-told-told

first : 最初に

saw < to see : …目にする;…を見るcf. see-saw-seen

the road : 道路

on the road : 文字通りには「路上で、道路上で」となるが、アメリカ英語では、roadは都市と都市をむすぶ道路で、ひとつの都市の中にある道路はstreetであることから、on the roadには「移動中、〈劇団・野球チームなどが〉地方巡業中、〈セールスマンが〉地方回りの、旅行して」などの意味もある。日本語にも入っていて、プロ野球などで「ロードに出る」「死のロード」などと言う。

drove < to drive : 走行する

right : すっかり;完全に

on : ずっと;どんどん

by : そばを通りすぎて;通りすぎて;そばに;傍(かたわ)らに

to drive on : ずっと走行する→走行し続ける

to drive right on by : すぐ横を通りすぎる

 

But the kids told us to 1go back and 2pick you up.”

the kid(s) : 子ども(たち)▼a childよりもくだけた言い方。a kidは本来「子山羊(こやぎ)」の意味。

told < to tell : 言う;告げるcf. tell-told-told

tell O to do : Oに…するように言う

to go back : 引き返す;戻る;逆戻りする;立ち返る

to pick O up : (途中で)〔人・貨物〕を車に乗せる[乗せて行く]

 

3.3

With the help of many people, I completed my journey safely two months later when I arrived in San Francisco.

with  …: …が原因で;…のために;…のせいで;…のおかげで▼原因・理由を示す。

the help  : 助力;助け;援助;支援;力添え

to complete …: …を完了する;を完了する;仕上げる;終える;完結する;完成させる;達成する

a journey  : (通常陸上の比較的長い)旅行;旅▼目的地への長距離の旅行で「長期にわたり骨の折れるもの」という含みがある。

safely  : 安全に

two months later  : 2か月後

to arrivd in …: …に到着する:atは駅など比較的狭く、点としてとらえるもののときに、inは比較的広い地域に到着する場合に用いる。

San Francisco : サンフランシスコ;桑港

 

I treated myself to 1a cola and 2a great big hamburger.

to treated O to A : OAをおごるcf. I’ll treat you to dinner.(君にディナーをおごろう)

cola : コーラ;コカコーラ▼コカ葉·コラノキの実からの抽出エキスなどを入れた暗黒色の炭酸飲料Coca-Colaの略。coke, Cokeとも。

a hamburger : ハンバーガー▼ハンバーグの起源はタルタル=ステーキ(卵と玉葱を添えた細かく刻んだ牛の生肉)とされ、それをドイツのハンブルグの町で火を加えることで今日のハンバーグとなった。つづりが不確かなときには「ハンブルグ」から考えれば、auがどこなのかは判断できる。

great big : 〈話〉とても大きな;ばかでかい;巨大な

 

I was more confident in myself than ever before.

confident : 自信のある;自信を持つ;自信に満ちた;自信にあふれた

to be confident in oneself…: 自信がある;自分自身に自信を持っている

myself : 私自身;自分自身

than ever (before) : [形容詞・副詞の比較級の後で]ますます;以前よりもまして;これまでになく;かつてないほどに

 

4.1

When you travel alone, you have thrilling experiences and chances {to meet all kinds of people}.

travel : 旅行する;移動する;旅する

alone : ひとりで;単独で;…だけで;独力で

thrilling : スリルに満ちた;わくわくさせる;ぞくぞくさせる;身の毛のよだつ

experience(s) : 経験;体験

chance(s) : 機会;チャンス

chances to do …: …する機会;…するチャンス

all kinds of …: すべての種類の…

 

SDeciding on each day’s plan that very day is Clike living in a story without any plot.

to decide on …: …を決定する;決心するcf. to decide to do : …しようと決意する

each …: それぞれの…;各々の…;めいめいの…

each day : 毎日

plan : 計画

that very day : まさにその日に;まさに当日に▼veryは名詞の直前に置かれているので、形容詞。「まさにその…」と訳す。

Deciding on each day’s plan that very day : まさにその日に毎日の計画を決定することは

like …: …に似ている;…のような

a story : 物語

without …: …なしに

a plot : 筋書き;プロット;構想;筋

 

If you miss your bus and take another, your life will take a different turn.

to miss a bus : …に乗りそこなう

to take a bus : バスに乗る

another : 別のもの;もうひとつのもの;もうひとつ▼ここではanother busの意味で用いられている。cf. I don’t like this tie; show me another.(このネクタイは気に入らない、別のを見せてください)

life : 人生

different : 違った;異なる

a turn : 変化;転換;転換期;変わり目;展開;動向;傾向;方向

take a different turn : つぎの例文から意味を考えてみよう。

The union argument took a new turn. 労働争議は新たな局面を迎えた。

The conversation took an interesting turn. その会話はおもしろくなった。

Things have taken a bad turn for him. 事態は彼に不利になっている。

以上のことから、take a different turnは「違ったものになる・異なる展開となる」くらいの訳になるだろう。

 

I have learned from this journey O[that S’chance encounters with people are C’an important part of life].

a journey : (通常陸上の比較的長い)旅行;旅

chance : 機会;チャンス;偶然;幸運▼by chanceで「偶然」の意味。

encounter(s) : (危険をはらんだ)出会い;遭遇(そうぐう);邂逅(かいこう)

chance encounter(s) : 偶然の出会い

an important part : 重要な部分

life : 人生

 

4.2

When I returned home, I found myself in the same old life as a student in a Japanese high school.

to return: 戻る

home : 家に;自宅に

to return home : 自宅に戻る;帰宅する;帰省する;帰郷する;帰還する;帰国する

found < to find cf. find-found-found

to find O C : OCとわかるcf. He found himself (to be) in a dark forest.彼は自分自身が暗い森の中にいることに気づいた。→(気がつくと)彼は暗い森の中にいた。

the same …: 同じ…;同一の…▼このままの訳でうまくいかないときには、「変わらない…」などとする。

old : 古くからの;昔からの;昔なじみの

life : 生活

the same old life : 同じ昔からの生活▼「昔から」だと高校生の見解としてはおかしいので「以前からの」くらいにする。また、「同じ」よりも「変わらぬ…」くらいにして、語順を変える。すると「以前からの変わらぬ生活」となり、ちょっと自然な日本語になる。

I found myself in the same old life = I found (that) I was in the same old life :

as : としての

 

However, Smy experience of traveling abroad gave OIme ODa sense of freedom.

however : しかしながら

experience : 経験;体験

of …: 同格のof。「…という~」

traveling < to trave▼ここでのtravelingは、現在分詞ではなく、動名詞。

abroad : 外国へ;外国に

traveling abroad : 外国に旅行した(という)こと;外国旅行;海外旅行

my experience of traveling abroad : 海外旅行をしたという私の経験;海外旅行という私の経験

gave < to give cf. give-gave-given

to give OI OD : OIODを与える

a sense : 感覚;判断力;〔…という〕感じ;意味(= meaning)

a sense of …: …という感覚

freedom : 自由

▼この英文全体について、意訳する場合、主語を「原因・理由」として訳す。たとえば「外国へ旅行した経験のおかげで、私には自由という感覚が備わった」など。

 

Now I knew [that there was a world beyond my day-to-day life in Japan].

Now : [文頭で;間投詞的に;話の切り出し・切り換えに]さて;ところで;それならば▼ただし、ここでは、米国旅行の前の自分と較べているので「今や、今では」がふさわしいようである。また、過去時制なので、いっそのこと「そのときには」とするのも可能であろう。

I knew < to know : 知っている;わかっているcf. know-knew-known

there was …: …があった;…が存在した

a world : 世界▼the worldではなく、a worldとなっているのは、個人が見たり活動したりする場としての世界を表しているからであろう。たとえば、ペルー人の青年にとってはペルー人の青年にとっての世界があるわけで、そういうものを示しているようだ。

a world beyond …: …を超えた世界

my day-to-day …: 毎日の…;日々の…;日常の…;当座の = everyday

life : 生活

my day-to-day life in Japan : 日本での日々の生活

 

There were real people in those far lands, and they were living ordinary lives, just like mine.

There were …: …がいた;…が存在した

real : 実在する;本物の;現実の;実際に存在する;想像の産物ではない

those …: こうした…▼thatthoseは、すでに言及したものについて用いるもの。

far …: 遠くの…

land(s) : 土地;国

in those far lands : こうした遠くの土地には;こうした遠くの国々には

ordinary : 普通の

lives < a life : 生活

to live ordinary lives < to live  an ordinary life : 普通の生活を送る;普通の生活をする▼to liveは自動詞(目的語をとらない動詞)だけれども、to liveの名詞形のlifeの前に形容詞を置いたものの場合には、目的語としてとることができる。この場合の目的語は、同族目的語という。

just : ちょうど

like …: …のように

just like …: まるで…のようで;…と同様に;…同然で;…の通りに

mine = my life

 

I learned to see my own country in a new light.

to learn to do: …することを学ぶ;…の仕方を習う▼ここでは「…することを学ぶ」の意味。「…の仕方を習う」とto learn [how to do]はほぼ同義。フランス語では、英語に直訳すると、to learn to doに相当する表現しかなかったと思う。

own …: 自身の…;独自の…

a light : 光;明り;日光:考え方;見方;観点

in a new light : 直訳:新しい光の下で;普通の訳:新しい観点から

 

4.3

Today as I walk alone through the wilderness of Alaska, I often remember my first journey to foreign lands.

as : …するときに;…する間;…しながら

alone : ひとりで;単独で

through …: …通り抜けて;を通って;…を貫いて;……の至るところを;……のあちこちを▼この語は「スルー/θru:/」と読むのだが、サッカーで「スルーパス」といえば、2人以上の相手選手の間を通すパスのこと。

the wilderness : 荒野;荒れ地;

Alaska : アラスカ

remember …: …を思い出す;…を忘れない

my first journey :

foreign : 外国の

land(s) : 土地;国

 

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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